年頭挨拶
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2014年12月04日(木曜日) 19:21
需要開発研究所の年賀状
● 平成8年(1996年)
ゆっくりと正月休みをお楽しみのことと存じます。
長らく続いた低迷と不安もようやく一段落を告げ、
多少ながら明るい兆しが感じられるようになりました。
思えば私達日本人は、不況を理由に、随分長いこと
仕事をせずにきたものです。混乱に脅え、不運を嘆く
ことが仕事になって、頭も体もなまって終いました。
ぼつぼつ"悲観性症候群"から立ち直り、既成事実よ
りも"未成事実"の方に目を向けて、未成の可能性に手
を出していかないと、本当に一巻の終わりです。
論客連の売文を読んで一喜一憂する"神頼み依存症"
から脱け出して、自ら"旧機軸"に代わる新機軸を生み
出して行かないと、今年中にお払い箱になります。
現代の面白さは、未成も事実への仮説と新機軸の創
成にあるのですから、元気を出して、互いに励まし合
いながら、時代の醍醐味を模索して行きませんか。
私どもも創業20年の馬齢を重ねました。情報集積
・技術開発・応用実験の中から、検証済みの「定番商
品」も幾つか生まれましたので、今年から成果と貢献
の次世代事業に移行したいと考えています。
ご助言やご支援をお願い申し上げますとともに、頼
みの皆様のご無事とご栄達をお祈りする次第です。
「平成9年(1997年)」へつづく
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2014年12月04日(木曜日) 19:21
需要開発研究所の年賀状
● 平成7年(1995年)
お元気に新年をお迎えのことと存じます。
お蔭様で昨年は、私どもには進化の年となりました。
所で日本の経済は、一昨年は不況に冷夏、昨年は猛
暑に復況と、僅かの間に両極端の変動を経験しました。
この過程で、長期的な洞察を欠いた指導者は、短期の
変動に右往左往すると言う醜態を晒しました。
好不況、順不調、冷暑という現象は、いずれも繰り
返して起こる変動波です。それを事業の展望の中に織
り込んで備えて置くのが経営と言う高度な営みです。
例えば、今期の成長目標を、猛暑の前年実績に拠ら
ず、ここ二年間の通期平均を分母に組み立てるのも、
目標を適正化するための一つの配慮と言えます。
ただ、事業の時間軸を単年度で切り、パーセントを
使って次年度の経営の方向を占うという幼い手法から
は、もう卒業しなくてはなりません。
多少とも頭を使った、気の利いた方法に切り替えな
いと、指導者の能力そのものが疑われます。年々、凝
った経営言語が登場しながら、我々の仕事の仕方も思
考構造も実はなんら変質していないのです。ここらで
自己改新を遂げ、尊厳性を回復したいものです。
今年も親しくご交流の程、お願い申し上げます。
「平成8年(1996年)」へつづく
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(5)
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2014年12月04日(木曜日) 19:21
需要開発研究所の年賀状
● 平成6年(1994年)
新年に当たり、一つご提案申し上げたく存じます。
それは、昨今の事態を楽観的かつ肯定的にとらえ、明
朗に振る舞おうではないかと言うことです。
私どもでは、まず挨拶代わりに不況の溜め息をつか
ぬこと、第二に陰気な危機感をひけらかす暗い会話を
謹むこと、第三にマスコミや言論人の悲観一辺倒の見
識を他に話さぬことの三つを申し合わせました。
昨年の不況は、はしなくも太平の時代を地位と権力
だけで生きて来た指導者たちと、したり顔をしながら
からきし意気地のない有識者の無策・無能ぶりを露呈
させました。学歴・地位・知識にしか拠り所のない“与
性”型の人物は、こういう難局になると“弱気症候群”
に陥り、全く頼りにならぬものです。
他人の言葉や見識に依存することを止め、愚かしい
睡眠術から目を覚まさないと、私たちが慢性の敗者性
症候群に罹ってしまいます。身体の奥底にある本能的
な洞察力と闘争心を呼び戻し、“野性”型の人間に回帰
することこそ、今の生き方ではないかと思うのです。
弱気の気分を捨て去り、目前に迫りつつある飛躍に
備えることが、最優先の命題です。今年前半の踊り場
をどう過ごすか、明るく軽快に話し合いたいですね。
ご無事とご健康を切にお祈り致します。
「平成7年(1995年)」へつづく
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(4)
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2014年12月04日(木曜日) 19:20
需要開発研究所の年賀状
● 平成5年(1993年)
今年が、皆様にとり飛躍の年となりますよう、目下
の不況について私どもの見解を申し上げて見ます。
今人々を脅かしている不況は、我々の過度な成長
信仰、短絡なパーセント主義、刹那的な単年度発想と、
臆病な経済人や経営者の不況恐怖症が肥大化したも
ので、その大半は誤解と幻影の所産と言えるでしょう。
最大の問題は、経済学が、不況を好況に対する異常
事態、回避すべき"負"の局面と規定してきたことです。
そのために不況が、未来の発展基盤を形成する上で
不可決の調整期であることが見落とされて来ました。
その調整期に恵まれたからこそ、その後の好況があ
りました。不況は、まさに自由経済を円滑に運営して
いくための”見えざる手”の1つに他なりません。
今日までの不況は、それまでの発展段階で生じた害
悪と、放漫、矛盾と疲労を除去・淘汰し、調整し、より
高度な次元を創造する準備機能を果たして来ました。
必要なのは、キズが重くならない内に早めに不況を
招来する新たな知恵です。企業人の課題は、今の絶好
の機会を生かして、放漫な贅肉を落とし、体調を整え
て、次なる飛躍への準備に邁進することです。
不況を唱和することは止めにして、今年前半の踊り
場の有効活用に専念なさるようお勧めする次第です。
「平成6年(1994年)」へつづく
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