年頭挨拶

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    1993年 一般用年賀状

    webadmin  2014年12月04日(木曜日) 19:20  

    需要開発研究所の年賀状

    ● 平成5年(1993年)


        今年が、皆様にとり飛躍の年となりますよう、目下

       の不況について私どもの見解を申し上げて見ます。

        今人々を脅かしている不況は、我々の過度な成長

       信仰、短絡なパーセント主義、刹那的な単年度発想と、

       臆病な経済人や経営者の不況恐怖症が肥大化したも

       ので、その大半は誤解と幻影の所産と言えるでしょう。

        最大の問題は、経済学が、不況を好況に対する異常

       事態、回避すべき"負"の局面と規定してきたことです。

       そのために不況が、未来の発展基盤を形成する上で

       不可決の調整期であることが見落とされて来ました。

        その調整期に恵まれたからこそ、その後の好況があ

       りました。不況は、まさに自由経済を円滑に運営して

       いくための”見えざる手”の1つに他なりません。

        今日までの不況は、それまでの発展段階で生じた害

       悪と、放漫、矛盾と疲労を除去・淘汰し、調整し、より

       高度な次元を創造する準備機能を果たして来ました。

        必要なのは、キズが重くならない内に早めに不況を

       招来する新たな知恵です。企業人の課題は、今の絶好

       の機会を生かして、放漫な贅肉を落とし、体調を整え

       て、次なる飛躍への準備に邁進することです。

        不況を唱和することは止めにして、今年前半の踊り

       場の有効活用に専念なさるようお勧めする次第です。

       
       「平成6年(1994年)」へつづく


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